夫婦・親子・友達・職場でのコミュニケーションを通して心の通いあう“愛”を育めたら・・・。そんなサイトを目指しています。

HOME > 過去の特集 > 特集『私の“和”の心』 > 『私の夏はだんじりと共に』

『私の夏はだんじりと共に』

ペンネーム:M

挿画 NHKの朝ドラ「カーネーション」にもありましたが、私にとっての「和」とは、何といっても「だんじり」です。私は大阪府岸和田市で生まれ育ちました。岸和田では「だんじり祭」が地区を分けて毎年9月と10月にそれぞれ2日間行われ、その歴史は300年ほどになるそうです。

 祭りの1か月前ぐらいになると、町中にはちょうちんが飾られ、笛や太鼓、鉦(かね)の練習も始まり、賑やかになってきます。私が育った所は9月に祭りが行われるのですが、人には8月の半ばから血が騒ぎ、祭りが終わるまでは夏が終わらないような気がしています。

 自宅の横の道はだんじりが走るコースなので、笛や太鼓、鉦などの「鳴り物」と言われる楽器のほかに、曳き手の掛け声や足音までもが加わって、家の中でもテレビの音も聞こえないぐらいの騒ぎになります。この鳴り物の音が聞こえ出すと、じっとしていられず、だんじりを見に家の外に飛び出すのです。もう何ともいえないワクワクとした、ホッとするような気持ちになるんですね。挿画2

 生まれた時からこんな環境で育ってきたせいか、社会人になって岸和田を離れた今も、祭りの日には有給休暇を取ってでも必ず帰省します。そして地元の友だちとだんじりを見物しながらお互いの近況を話したり、家族とも見に出かけます。暑い季節、うちわを片手に祭り囃子の中、のんびりと友だちや家族と過ごすのはなかなかいいものです。

 昼間はよく走って勢いのあるにぎやかなだんじりも、夜になるとだんじりにちょうちんを付けて、ずっと歩いて曳いていきます。歩き始めたぐらいの小さな子供たちも綱を持って曳いていきます。その姿は、ほほえましいものです。

 あっという間に祭りの2日間が過ぎていき、「さあ、また来年の祭りまで頑張ろう」と思えるだんじり祭りは、これからもずっと続いて欲しいと思います。

  
戻る ページの先頭へ戻る