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『マイパパ』

ペンネーム:602R

 私にとっての父親とは、誰よりも尊敬するとても大きな存在です。家庭内では一家の大黒柱として精神的にも経済的にも家族にとってかけがえのない支えです。職場では仕事熱心で周囲からの信頼も厚く、多くの人から頼りにされている姿を見ていると、子供心にとても誇らしく、父のことを自慢に思っていました。

 私がこんなにも父を尊敬するようになったのは、母親の影響が大きかったのだと思います。

 ある時、父から、自分には理不尽に思えることで叱られたことがありました。私は、それを不満に思って、母親に告げ口をしに行ったのです。「それはお父さんがおかしいね」と言って一緒に文句を言ってくれることを期待していましたが、一通り話を聞いた後、母は「あなたの気持ちは分かったわよ。でもあなたやお母さんは、お父さんの言うことを信じて、お父さんに付いていった方が良いと思う。だからもう一度、ちゃんと事情を伝えて、ゆっくり話しておいで」と言いました。

 そのようにして父と私との間にできかけていた溝もすぐになくなりました。もしあの時母が私の不満に同調するようなことを言っていたら、私はその後も何かにつけ父親に不足ばかりを思うようになっていたかもしれません。そうならなかったのは、父を信頼するようにと言った母の言葉があったからだと感謝しています。

 中学を卒業してから10年近く親元を離れていましたが、数年前から父親の仕事を手伝うため実家で生活するようになりました。父の仕事へのまっすぐな姿勢を身近で見るうちに、尊敬の思いはさらに強くなりました。挿画2そしてその父の側には、開業当初から支え続けてきた母の姿がありました。そんな様子から感じたことは、父もやはり母を尊敬し、大切にしているのだということでした。

 父と母の姿を見ていて、家族を中心として生活していくことは、やはり絆(きずな)を強くし、家庭を良い雰囲気にしていくものなのだなとつくづく思います。

 私もいつか親になる時が来たら、母のように自分の夫となる人を尊敬し、そしてその思いを自分の子供に伝えていこうと思っています。

  
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