夫婦・親子・友達・職場でのコミュニケーションを通して心の通いあう“愛”を育めたら・・・。そんなサイトを目指しています。

HOME > ラッキーEye > 過去のラッキーEye > 『シンクロナイズ』
現在進行形のあなたにエールを!
心温まるエピソード
『シンクロナイズ』 

挿画 夫婦でもお互いが違う会社で働いていると、2人一緒のまとまった時間がなかなか取れません。
 今日は珍しく2人そろってのんびり過ごす休日。
「ねえ、この間、友だちに誘われて行ったカフェ、とっても良かったのよ。今日のお昼はそこでどうかしら」
「カフェか。ま、行ってみるか」
 夫は、内心ではカフェよりも串カツで一杯がいいなあと思ったものの、奥さんの“とってもよかった”に、串カツを上回る興味が湧いたので、同行してみることにしました。

 通りから少し奥まった場所にあるその店。
「静かそうで、なかなかいい感じじゃないか」
「心引かれたのは静かさだけじゃないのよ」
「へぇ、他にもあるんだ」と言いながら店のドアを開けると、「いらっしゃいませ」の声に迎えられて席に案内されます。
 席に座る前に、夫が「ちょっとトイレに行ってくるわ」と言うと、奥さんは得心がいったようなうなずき。
帰ってくると、「でしょ?」と奥さんの声。夫も満足そうな笑みを浮かべながら「だね!」と返しています。

 その時、2人は心の中でうれしくなっていました。言葉は少なくとも何を言っているのかが互いに分かったからです。
こういう場面は、時に、正面から愛や幸せを語り合うより、ずっとうれしいことだったりします。

 おいしいランチだったことはもちろんのこと、奥さんの「とっても良かった」は、清掃の行き届いたピカピカのトイレだったのです。