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 現代は、多様化する情報に惑わされ、ともすると自己を見失う状況にあります。こころと体に関する悩みや心配も、そんな自己表現のゆとりがないところから起こることは少なくありません。自分の目の前に起こってきたことを、自己表現の素材としてとらえて工夫ができるようになれば、あなたの毎日はきっと変わってくるはずです。


  「愛のコミュニケーション」講座 (第4話)

 
ハッピーおじさん

ハッピーおじさん:臨床心理士。 大学教授。
         長年にわたって医療の現場でカウンセリングを実践。
         「ハッピーおじさん」との会話の中で、相談者はいろんな発見を…
         そして、いつのまにか抱えていた問題がスッキリ!
         こころがハッピーになっている…ちょっと不思議なおじさんです。

 大学生の愛は、円形脱毛症の悩みをハッピーおじさんに相談するうちに、人がフト感じることの中に、症状や問題の解決するヒントがあることを体験しました。
 愛の後輩で高校3年生のアヤは、中学に入学してから腹痛を繰り返しています。その都度、受診しますが、異常がない状況です。
 6年も続いている腹痛です。アヤはその原因が何かを知りたいと思い、腹痛の度に受診しても異常がないと言われ、多くの人がするように、体質だと自分で自分の診断をしている状況です。そして、診察の度に「何か気になることがあるのでは」という言葉がつけ加えられてもいました。アヤは腹痛に困りながらも、半ばあきらめた気持ちでいました。腹痛の起こる原因として、特別に何かがあるというわけでもありません。アヤは、愛からハッピーおじさんのことを聞き、原因を突き止めてくれると期待していました。


ハッピーおじさん相談室

 

 アヤは、自分の腹痛のことを話した後、先輩の愛の大学に進学したい意欲を伝えました。
 アヤの高校は中高一貫の進学校で、アヤは特進学級にいます。アヤのひたむきな気持ちをハッピーおじさんは感じました。
 アヤはハッピーおじさんに話をするうちに、特進学級に入るまでにいかに他のことを犠牲にしてまで努力してきたかを自分の労を労うように話し、やがてこれまでにしたかったことのすべてを話すようになりました。
 一途に進学に向かう日常生活からは、とても懸け離れた話です。アヤの相談室で座っている姿勢がリラックスしているように見えます。「ハアー」と、ホッとして吐く息が印象的です。
アヤは腹痛の原因が、何となく感じられました。挿絵_01

 一途なアヤの心の姿勢が体の緊張につながっていたようです。アヤの腹痛は、緊張の体に一休みを与えてくれていたともいえるでしょう。加えて、ハッピーおじさんから呼吸法を教えてもらえたこともあって、アヤの腹痛は治まっています。

 人は、自分の思いが優先するあまり、体への負担が留守になることがあります。アヤの症状は、こころと体の調和を教えてくれていたといえましょう。

  
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