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娘の気持ち

 ある日、4歳の長女がなかなか寝ようとしないので、私はイライラしていた。寝室の暗闇で次女を寝かしつけようと思いながら授乳していた私に、長女は「ペットボトルのラベルをはがしていい?」と尋ねてきた。私は「…どうぞ」と言ったものの早く寝て欲しいなぁと思っていた。

 長女は「やったぁ!これでお手伝いができる!」とうれしげに隣の部屋へ。

 <…そうか、お手伝いしたかったのかぁ>とイライラが半減。次の瞬間「パセリ、パセリ!」と言いながら私の元へ駆け寄る。何だろうと、手に持っているものをケータイの灯りで見てみた。すると、長女が持ってきたのは野菜ジュースのペットボトルのラベルだった。野菜や果物のイラストに、名前が書かれている。

 長女はカタカナで表記されているものを読めるようになったということを私に教えたくて「パセリ」と言ってきたことが分かった。その気持ちが分かってうれしくなって「おお!読めたね!」と応えた。長女はうれしそうに隣の部屋へと戻った。その後、野菜ジュースの全種類の原料分をお付き合いすることになったが……。(笑)

 長女の気持ちにほんの少し耳を傾けることで、こんなにも温かい気持ちになれるのかと、今までの自分の余裕の無さを反省するとともに、娘の成長ぶりがうれしいひとときだった。

                                               えーたすびい