私が憧れて入学した学校は、集団演技が日本一の学校でした。
憧れと現実は思った以上にギャップがあり、気持ちは頑張っているつもりでも、体がついていきませんでした。腰が硬かった私は、初日の練習から辛くて涙してしまいました。来る日も来る日も基本動作の練習ばかりで、踊りの練習はさせてもらえませんでした。同じ体勢のまま何時間も我慢しなければならず、あまりの辛さに自分の腕をかみ締め、歯形がくっきりついてしまったこともありました。練習の意味も分からずに、ただただ言われた通りにするという、楽しくない毎日でした。
でもそのうちに、曲に合わせて全員でする練習が始まると、自然にみんなの手や足の動きがぴったりと合うようになりました。何度も繰り返した基本動作の練習は、一瞬のポーズを時間をかけて体に覚えさせるためだったのです。自分たちの演技の集団美に感動し、一つ一つの動作が味わえるようになると、だんだん楽しくなっていきました。
日々の繰り返しの中で、心を込めて積極的に物事に取り組んでいくと、昨日と違った自分に出会えることに、気付かせていただいたのでした。
何度も繰り返して
気付いたこと
ペンネーム : ひまわり